トンデモ人事部が会社を壊す写真はイメージです Photo:PIXTA

聞き手の状況を気にせず、マシンガントークをし続ける人がいる。周囲にストレスを与える困った人だ。マシンガントークをやめさせて、対話を成立させる効果のある方法がある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

偉い人の「マシンガントーク」を
感じよく止めるには?

 マシンガントークをしてくる人がいる。一方的にまくしたてて、口を挟む余地がない。

 周りが興味をもっていようがいまいが、おかまいなしに話し続ける。対話でも会議でも、主題を脱線させても、本人は気づかない。

 主導権を奪い返そうとして発言しようとすれば、なおさら躍起になって話し続ける。双方向の対話を台無しにし、場を壊す困った人だ。

 こうした人が同僚だったり、後輩だったりすれば、たしなめることができるが、この手の人は、たいてい目下の相手にマシンガントークを繰り出す。

 上位の人に口を挟むことができず、聞き手はマシンガンの連射が収まるのを内心は苛立ちながら待つしかない。

 偉い人のマシンガントークをやめさせることはできないだろうか。

 このように申し上げると、「下位の者にできるわけがない」「困った上位者のさらに上位者に働きかけるしかない」という反応が返ってくる。中には、「こういう人はリーダーとしてふさわしくないので、組織から除外する取り組みを始めた方がよい」という意見にも接する。

 確かに、このように周囲にストレスを与える人間は、リーダーとしてふさわしくないので、リーダーから外れてもらうことも選択肢の一つだ。しかし、その前に試す価値が大きい方法がある。