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「一生懸命準備していたのに、話が入ってこないなぁ……」若手のプレゼンを聞いて残念な気持ちになってしまった経験がある上司は少なくないだろう。そんなとき上司はどうアドバイスすればよいのだろうか。新刊『コンサルだけが知っている 伝え方のテンプレ』を上梓した本連載著者の田中耕比古さんが、本書のエッセンスを混ぜながら、「プレゼンが圧倒的に伝わりやすくなるコツ」を伝授する。(ギックス共同創業者 田中耕比古)
プレゼン下手な部下に
伝えると「逆効果」なアドバイスとは?
資料は綺麗にまとまっているが、話を聞いてもしっくりこない。
いろいろ話しているけれど、結局何の話なのか、うまく頭に入ってこない。
一生懸命さは伝わるが、要点がつかめず反応に困る。
若手が意気揚々とプレゼンに取り組んだのに、そういった残念な感想を抱いてしまったことはありませんか。
プレゼンテーションは、相手をある方向に導いていきたいという意図をもって行われるものです。
その際、論理立てて説明したり、周辺情報を積み上げて理解の助けになるようにしたりと、いろいろな工夫をしたくなります。
しかしながら、情報量が多いと、相手はそれを全て受け取るのが難しくなります。
とても努力したのにかえってうまく伝わらない。
それが、プレゼンの現場で起こりがちな問題です。
そんなときに、マネジャーがすべきアドバイスはなんでしょうか?
「もっと短く話せ」「端的に説明しろ」と言いたくなったかもしれませんが、残念ながら、それはあまり良い方法ではありません。







