「別に高学歴な学生と働きたいわけじゃないんですよね」
『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした一冊です。
「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」――そんな学生でも、自分らしさを武器にチャンスをつかめる。就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい、等身大の就活戦略本です。今回は、上司が新入社員に求めていることについて著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。
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上司が新入社員に期待する力とは?
「別に高学歴な学生と働きたいわけじゃないんですよね」
こうした話を耳にすることがあります。
株式会社MS-Japanが発表した調査(※)によると、上司が新入社員に期待することの上位3つは以下のとおりでした。
2位:コミュニケーション能力(21.3%)
3位:素直さ(16.4%)
ここで注目したいのが3位の「素直さ」です。素直な人を求めているという認識は、あまり学生は持っていない印象があります。
就活生は「学生の頃からインターンなどの実績を積み上げている人」が評価されると考えていますが、意外にも意欲があって、素直な人が評価されます。
ちなみに先ほどの調査にて「専門スキルや知識」という回答は7位で、4.9%しかありません。
つまりは学生のうちからたくさんの知識やスキルを持っている就活生よりも、むしろ意欲的で素直な学生が評価されるのです。
素直さに着目することで就活の戦い方が変わる
そして、僕が就活生のときはここに着目して戦略を練りました。
他の就活生が「アルバイトリーダーをしました」「英語力があります」とアピールする中で、僕は「素直さ」で勝負しようと考えたのです。
例えば、短所は長所のように話さずに正直すぎるぐらい正直に話したり、面接でガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を聞かれたときに「フードコートでお皿を下げるときに必ず感謝を伝えること」だと回答しました。
これらはすごいアピールをすべきだという就活生とは全く違うやり方です。
ですが、だからこそ素直さや正直さを評価してくれる人事がいて、評価されることができました。
拙書『脇役さんの就活攻略書』では、僕のように中堅大学で、資格は自動車免許だけ。そしてTOEICは300点台...。そんな就活生でも戦い方を変えることで、評価される方法を書きまとめました。
社会人になると、素直さの大切さが痛いほどわかります。
今、僕自身が会社を経営していますが、一緒に仕事をしたい人は、絶対に素直な人です。無駄に頑固だったり、我が強すぎる人を雇うことはできません。
就活に対して、すごいアピール競争だと思うと疲弊します。自分を偽らないといけないから。ですが、素直さや正直さをアピールしつつ、差別化を通して評価される戦略は本当に就活が楽しくなります。
拙書『脇役さんの就活攻略書』で、就活のことを少しでも「あれ?案外面白いかも?」と思ってもらえると嬉しいです。
みなさんの就活を心から応援しています。
(※)MS-JAPAN「管理部門士業に聞いた 新卒社員への「上司のホンネ」実態調査」
https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12478.html








