投資は得意分野から始めろ!
投資歴70年 資産24億円――【プロの儲かる知識を簡単インストール】人生、もう詰んだ……40歳、しがないサラリーマン。月1万5000円の小遣いを握りしめ、毎日通勤する日々だ。増えない給料、重くのしかかる住宅ローンと教育費。冷え切った家庭に、もはや自分の居場所はない。そんな人生のどん底の状況で拾った、1冊の古びた手帳。それが投資歴70年、資産24億円を築いた89歳現役トレーダー・シゲルさんとの奇跡的な出会いだった。お金、仕事、家庭……すべてに絶望した崖っぷちの男が“投資の神様”から授かった「世界一のお金と人生の授業」とは?“小説形式”だからスラスラ読めてドンドンわかる話題の書『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。答えはすべて、この物語にある。

【投資歴70年の投資家が教える】勝てる投資家は知っている…株で儲ける「自分だけの武器」とは?写真:川瀬典子

株の勉強を始めたものの
夫婦間に不協和音が…

妻の実咲は、週に3~4日、朝10時から午後3時まで、最寄駅から3駅離れた薬局でパートをしている。シゲルさんについて、株の勉強を始めた僕が勤める自動車販売店は、基本的に平日休みだから、以前は休みを合わせてくれていた。

でも、いまでは僕の休みに限ってパートの予定が入っている。それが意図的なものかどうかを、たしかめる勇気はない

尻に敷かれた男と、89歳の「株の師匠」

「かあちゃんの尻に敷かれとるんか、君は」

シゲルさんがニヤリと笑う。

「……お恥ずかしながら」

「帰ってこいって言われたんか?」

「いえ、そこまでは……」

「ほぉ。信頼されとるか、あきらめられとるか、どっちかやな

「うっ……」

衰え知らずのトレーダー

「まぁええわ。続きいくで」

「はい……」

そう言って、シゲルさんはさっきまでと変わらぬ軽快さで、マウスを操作しながら口も滑らかに動かす。この人、本当に89歳なのか? 自分の父親よりよほど若々しい。

「ほれ、また約定や。今度は武蔵精密工業やで。車の部品、つくっとる会社や」

腐ってもプロの意地

「……ああ、ホンダの関連会社ですね。知ってます。たしか、デフがいいんですよ」

デフ─正式には、デファレンシャルギア(差動装置)。自動車がカーブを曲がるとき、左右のタイヤの回転数を自動で調整してくれるものだ。

内輪は短い距離、外輪は長い距離を走る。滑らかなカーブ走行を実現する、縁の下の力持ちである。

「おぉ、よう知っとるやないか。ちょっと見直したわ、君のこと

「腐っても自動車販売会社の社員ですからね」

「どおりで詳しいわけや」

「まぁ、社内の全員がそうってわけでもないと思いますけど……僕は、車が好きなんですよ

好きなもんがある。それはええことや