日経平均は史上最高値を更新したが、実質賃金は減るばかり。こんな世の中で確実にお金を貯めるにはどうしたらいいのか?
そんな中、「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されているのが、ニック・マジューリ著『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』だ。そしてついに全世界待望の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段──資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』が日本上陸。この世界的ベストセラーはお金の「戦書」だ。スコット・ギャロウェイ(『一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』著者)も絶賛する最新刊についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

「貯金ゼロ」から一生抜け出せない人の残念な口グセ・ワースト1Photo: Adobe Stock

つい後悔してしまう人の特徴

30代半ば、貯金ほぼゼロ。
同世代はマイホームを買い、子どもの教育費を貯め始めている。

自分はといえば、転職を繰り返し、気づけば年収も横ばいのまま。
SNSを開けば、副業で成功した人、FIREを達成した人の投稿が目に入ってくる。

「20代のうちにもっと貯金をしておけばよかった」
「あのとき投資を始めていれば」

過去の選択を悔やみ、「もう手遅れ」と感じている人は多い。
けれど、その思考こそが、今できることへの視野を狭めているのかもしれない。

過去は変えられないが、過去の意味は、今この瞬間から変えられる。

世界的ベストセラーの教え

14か国以上で翻訳されている世界的ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。

状況を好転させられれば、人生の物語を書き換え、視点を変えることができる。
まったく新たな視点で、自分の人生をとらえられるようになる。

――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.365)より

多くの人は、過去の失敗を「取り返しのつかないもの」だと思い込んでいる。

「先送りにしなければ」
「あのとき、もっと計画的に動いていれば」
――そんな後悔が、現在の行動を縛りつける。

けれど、人生の物語は過去によって決まるのではなく、
今この瞬間の選択によって書き換えられる。

当時の失敗も、今となっては大した問題ではない。
未来を変える力は、いつだって「」の選択にある。

「貯金ゼロの人」の残念な口グセ・ワースト1

なかなか「貯金ゼロ」から抜け出せない人は、「もうムリ」「もう遅い」という言葉を連発してしまう。このままいくと、この人の未来は相当暗い。

だが、30代で貯金がゼロだったとしても、
今から収入を増やす行動を起こすことはできる。

そして、40代で資産1000万円を築くことができれば、
「30代までの失敗は必要なプロセスだった」という物語に変わる。

つまり、現在を変えることで、過去の意味も変わるということだ。

本書を読んで気づいたのは、人生の主導権を取り戻すカギは、
過去の失敗を受け入れた上で、今できることに集中する」という視点の転換だ。

だが、著者のニック・マジューリは、レベル3(資産10万ドル以上~100万ドル未満)やレベル4(資産100万ドル以上~1000万ドル未満)への到達は、普通の人でも努力と適切なキャリアプラン、賢明な投資によって可能だと述べている。

著者自身、幼い頃に両親の破産・離婚を経験したり、
大学時代にはインターンシップで何度も不採用になったりしたものの、
その後のチャレンジや転換期を経て、34歳で【富の階段】の「レベル4」に到達した。

大切なのは、「もう遅い」とあきらめるのではなく、今日から始めることだ。

副業を始めてもいいし、転職活動をスタートしてもいい。
本書をきっかけに投資の勉強を始めるのもいい。

その小さな行動が、人生の物語を書き換え始める。
過去そのものは変えられないが、今この瞬間から未来は変えられるのだ。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)