米オープンAIのサラ・フライヤー最高財務責任者(CFO)は、同社の新規株式公開(IPO)は短期的には「予定にない」と述べ、史上最大級となり得るIPOへの期待に冷や水を浴びせる形となった。フライヤー氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の「テック・ライブ」会議での講演で、新たな企業構造へと移行したことは、目先のIPOを検討しているからではないと述べた。収益性よりも成長と研究開発を優先しているという。フライヤー氏は「IPOは現在予定していない」とし、「会社の状態を現在の規模に見合うレベルに引き上げ続けようとしており、IPOの準備に振り回されたくない」と話した。WSJの報道によると、オープンAIは早ければ2027年にも株式公開をする可能性について協議している。