ゾーラン・マムダニ氏はニューヨーク州議会議員として任期3年目を迎えた昨年夏、ニューヨーク市長選に出馬する意向を政界の盟友らに伝えた。彼らでさえもマムダニ氏が当選するとは思っていなかった。政治団体「米国民主社会主義者」(DSA)の幹部らは当初、経歴が乏しく、知名度がほとんどないこの若手政治家に賭けることに消極的だった。結果が悪ければ、DSAが弱小勢力と見なされかねないと懸念していた。「勝利の可能性は低く、われわれは実力に見合った票が得られないかもしれないというリスクがあった」と、ニューヨーク市のDSAで共同議長を務めるグスタボ・ゴーディロ氏は語った。「組織を動かし、われわれ全員が彼と共にこの大きなリスクを取るには、組織の幹部らとの話し合いが恐らく100回は必要だった」
無名だったマムダニ氏、NY市長に押し上げた要因とは
ソーシャルメディアの巧みな活用や生活費高騰に重点、精彩欠いた対立候補も
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