米連邦最高裁は6日、パスポートに保有者の出生時の性別を反映させるようトランプ政権が求めていることについて、当面容認する判断を下した。最高裁は緊急命令で、この要件は個人の出生国を表示することに類似するものだと指摘。無署名の短い意見の中で、「政府は単に過去の事実を証明しているだけで、誰かを差別的に扱っているわけではない」とした。今回の決定を受け、政権の方針を阻止していた下級裁判所の命令は一時的に差し止められることになる。トランプ政権はトランスジェンダーやノンバイナリーの人物について、希望する性別をパスポート上で選択できないようにしており、これに対する訴訟は継続している。ケタンジ・ブラウン・ジャクソン判事は、リベラル派の2人の別の判事と共に、最高裁は「適切な(というより、いかなる)正当化もなしに、再び即座に損害が生じる道を開いた」とした。
米最高裁、パスポート性別記載めぐりトランプ政権の方針容認
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