米製薬大手ファイザーは、肥満症治療薬開発企業のメッツェラを買収することで合意した。買収額は100億ドル(約1兆5350億円)を超える可能性がある。激しい買収合戦の末、ライバルだったデンマークの同業ノボノルディスクを退けた。メッツェラは7日、全額現金による買収条件に基づき、ファイザーは1株当たり65.60ドルを前払いするほか、1株当たり最大20.65ドルを受け取ることができる不確定価額受領権(CVR)を付与すると発表した。ファイザーは9月、メッツェラを最大73億ドルで買収することで合意していた。しかしその後、ノボがファイザーを出し抜こうとする異例の動きに出て買収合戦が始まった。ファイザーは、メッツェラの株主が13日に買収案を承認した後に取引を完了するとの見通しを示した。