「高配当・優待株は王道」は本当? 5年で種銭を33倍にした個人投資家が語る“スピード感”の決定的違い
大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。さらにその3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

【5年で1億円貯める】短期間で資産を築きたいなら…高配当株・優待株の長期分散投資はNGなワケイラスト:ひらのんさ

高配当・優待株は「投資の王道」か?

高配当株や優待株に長期分散投資することが投資の王道だ」というベテラン投資家もいます。

たしかに2022~23年は、従来の4市場を「プライム」「スタンダード」「グロース」に再編する東京証券取引所の改革(東証改革)の流れで、株主還元強化の動きが見られたことから、上場企業の増配や自社株買いなどで株価が上がり、かなり潤った投資家も多いようです。

その投資法は、一見してリスクは少ないともいえるでしょう。

長期投資が抱える「最大の難点」とは?

ただし、基本的に高配当株や優待株はキャピタルゲイン(値上がり益)を狙いづらく、それをなりの年月を必要とする長期視点を前提とする投資法ともいえます。

長期間資金が拘束されてしまい、投資の初期段階でのブースト(押し上げ)がかかりにくいのが一番の難点です。

追加資金ゼロで元手300万円を1億円に

そうした投資法で億単位の資産総額に達するには、最初から大きな元手を用意するか、高収入でない限り、長年にわたり節約しながらコンスタントにコツコツと投資にお金を回す必要があるでしょう。

私は元手300万円を2年で3000万円に、5年で1億円にしましたが、この過程で一切資金を追加していません。さらには資産3000万円を超えてから、元手300万円を初期費用として相殺しています。

これと同じスピードで資産を増やすことを高配当株や優待株の長期分散投資で実現するのは、ほぼ不可能だと思います。