米連邦航空局(FAA)は、米宅配・航空貨物大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の貨物機が4日にケンタッキー州ルイビルで墜落し、少なくとも14人が死亡したことを受け、全てのMD11の運航停止を命じた。FAAは8日、この命令が離陸中に「左側のエンジンとパイロンが切り離された事故」に対応したものだと述べた。規制当局の文書にはエンジンが外れた原因は記されていない。同命令は、同機の検査が行われ、所有者がFAAの認定する方法で是正措置をとるまで、全てのMD11の飛行を禁止するもの。UPSは7日遅く、MD11の製造元であるボーイング社の勧告により、MD11を飛行停止すると発表した。MD11はUPSが保有する航空機の約9%を占めている。