“考えすぎ”から解放された
そんな感想が国内外から届いているのが、世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーとなっている『STOP OVERTHINKING ── 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazon.comでも13,000超のレビューで世界が絶賛する話題書がついに日本上陸。本書によって日本人が考えている以上に「考えすぎ」が恐ろしい事態を招くことがわかった。今回はライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【考えすぎ根絶】不安症に効くすごい「不安の解毒法」・ナンバー1Photo: Adobe Stock

「緊張」と「不安」だけが増していく理由

 関西から東京に出てきて感じたのは、東京のほうが地震が多いような気がするということ。小さいけど、揺れるたびにドキッとする。

 いつか首都直下地震がくるんじゃないか。
 富士山が噴火するんじゃないか。

 そんな考えは昔からあった。

 不安なときほど、SNSで地震予知系のアカウントを見てしまう。
「◯月に大地震の可能性」「予兆が出ています」という記事を見るたびに、不安が増していく。

 夜中に地震があると、小さな揺れでも目が覚めるようになった。
 反射的にスマホを手に取り、震源地や震度を確認する。
 その瞬間、頭の中では「次はもっと大きい地震がくるかもしれない」という映像が勝手に流れ出す。
 けれど、現実には何も起きていない。
 起きていないのに、体は緊張し、不安だけが膨らんでいく。

世界的ベストセラーの教え

 この秋も日本で話題となっている、全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』の著者ニック・トレントン(行動心理学修士)もこう述べている。

脳はものすごい速さで不安を煽る非現実的なイメージをすることがあるが、身体感覚は現実に即しており、五感を働かせれば外界の情報を正確に読み取る。
――『STOP OVERTHINKING』(P.154)より

 SNSやニュースに触れて不安が膨らむのは、脳が勝手に「もしも」を膨らませるからだ。
不安の正体は、いつも現実から離れた想像の中にあった。

 でも、不思議なことに、しっかりと備蓄を始めたら、その不安はウソみたいに収まった。
 水と非常食を買い、懐中電灯と電池を揃えた。
 実際に手を動かし、備蓄の箱を棚に並べる。

 そうすると、五感が「今ここ」の現実を教えてくれる。
 災害はまだ起きていない。
 だが、自分には備えがある。

 情報に振り回されず、五感を通じて「今ここ」に戻ることが、不安の解毒法になるのだ。

考えすぎをやめるいちばん確実な方法

 不安は、頭の中で大きくなる。
 想像の中では、災害は必ず起きるし、自分は助からない。
 SNSを見れば見るほど、その確信は強まっていく。

 でも、体を動かすと、現実が戻ってくる。
 備蓄を買いに行く。置き場所を決める。賞味期限を確認する。
 そういう小さな行動が、頭の中の不安を、目の前の「大丈夫」に変えていく。

 頭で情報を追いかけるより、体で現実を整える。
 それが、考えすぎをやめるいちばん確実な方法だ。

 地震予知アカウントを見る時間を、ホームセンターで懐中電灯を選ぶ時間に変える。
 それだけで、不安は行動に変わる。
 そして行動は、静かな安心に変わっていく。
 想像の中の災害より、目の前の準備のほうが、ずっと心を落ち着かせてくれるのだ。

(本稿は『STOP OVERTHINKING ――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』に関する特別投稿です)