愚痴だけ言って帰ってしまったな、こっち一言も言えなかったな、というケースは少なくありません。
――せっかくの面談の機会なのに、もったいない。
はい。ですからまずは課題を聞いて、「塾としては、その課題をどう埋めていく予定で考えていますか」と確認する。
そして、「すみませんが、お伝えいただいた時期までに課題が達成できているか確認したいので、またそのタイミングで一度、ご相談させていただいてもいいですか」と持っていく。
塾側も責任がありますから、保護者からかなり具体的に確認されるとなれば、その他大勢の生徒のなかでも、やっぱり特にその子に意識が行きますよね。約束もしたし、後で報告しなければいけないということで、生徒の見方も具体的になってくる。
そういう「意識づけ」が重要なんです。
我が子に注目してもらうには?
――「意識づけ」というのは、塾の先生にしっかり我が子を見てもらう、注意を払ってもらうための意識づけということですね。
そういうことです。
なかには先生がしょっちゅう変わる塾もある。頻繁にクラスも変わって、生徒の名前すら把握せず、「誰のこと?」と思っている講師もいますからね。
――にしむら先生の「【知らないと損】塾の保護者面談で聞くべきことTOP3」という動画でなるほど!と思ったのが、「次回の模試であと10点取るためにどんなことが必要ですか」と具体的に聞くべきだというお話でした。実際、そういう鋭い質問をしてくる親御さんもいるのですか。
なかなか、いないです(笑)。ただ、それに近いケースはありますよ。
「この学校を目指してるのですが、いままでに受かった子はこの時期のテストで何点ぐらい取れてますか?」
「○点足りないから、この点数分を何とかするために、家で私ができることはありますか?」
とか。いい質問だなと思いますし、「データ用意してまっせ!」となりますね。
――塾の先生への「意識づけ」でほかにできることは。







