いま、「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されているのが、ニック・マジューリ著『JUST KEEP BUYING』だ。そしてついに続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』が日本上陸。今回はスコット・ギャロウェイも絶賛する最新刊についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

【JUST KEEP BUYINGの著者から学ぶ】三流は「税金を後回しにする」、二流は「節税を学ぶ」、では一流は?Photo: Adobe Stock

数百万円の損失を生む思考グセ

生前贈与の制度が変わったらしい。
ニュースで見かけたけれど、詳しくは知らない。

年収が少しずつ上がってくる。
投資を始め、副業の収入も出てきた。

でも税理士に相談するほどではないだろう。

「自分で調べればなんとかなる」
「費用がもったいない」
――そう思っているうちに、時間はどんどん過ぎていく。

税金は難しいからと、なんとなく後回しにしている人は多い。
でも実は、その後回しが、静かに機会損失を生んでいるかもしれない。

世界的ベストセラーの教え

名著『JUST KEEP BUYING』の続編で、14か国以上に翻訳されている世界的ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。

税金は誰にとっても重要だ。
しかし、資産レベルが上がるごとに、税金に関するミスによる損失は10倍になる。

――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.233)より

本書によれば、資産レベルが上がるごとに、税金対策の重要性は増していくという。
この支出を最適化できるかどうかが、「富の階段」を登れるかの分かれ目になる。

たとえば、贈与税や相続税の制度は複雑で、タイミングを逃すと使えなくなるものもある。
その結果、数十万円、場合によっては数百万円の差が生まれてしまう。

問題は、多くの人が「税金は仕方ないもの」とあきらめていることだ。
でも実際には、合法的に税負担を減らす方法はいくらでもある。

「三流」「二流」が知らない
「一流」だけが実践していることとは?

税金に対して、三流は「後回しにし」、二流は「節税を学ぶ」。
それに対し、一流は「資産レベルに応じた税務戦略を持つ」のだ。

戦略とは言っても、特別なことではない。
自分の資産や収入のステージに合わせて、最適な税務対策を取るだけだ。

年収400万円台と1000万円超では、取るべき対策が違う。
資産が増えるほど、税務の複雑さは増していき、ミスのコストも跳ね上がる。

「まだ早い」と後回しにせず、かといって無駄な節税に走るわけでもない。
自分の資産レベルに合った専門家を見つけて、適切な投資として税務相談を活用する。

本書を読んで気づいたのは、
税金への向き合い方が、その人の資産形成の本気度を示すということだ。

「まだ自分には関係ない」という思い込みこそ、一番もったいない。
同じ収入、同じ資産でも、税務知識の差で10年後の資産が大きく変わってくる。

税理士への相談費用を「コスト」と見るか「投資」と見るか。
その違いが、長期的な富の差を生む起点となるのだ。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)