集中力が続かない、もの忘れが増えた――そんな変化を「年齢のせい」と思っていませんか。じつはそれ、“脳にたまった毒”が原因かもしれません。認知症専門医が警鐘を鳴らすのは、日常的に口にする食品が脳の働きをにぶらせる「毒」を生み出しているという事実。『脳の毒を出す食品図鑑』(医学博士・白澤卓二著)では、脳に負担をかける食品と、逆に“脳の毒を出す”食品・メニューを豊富な図解とともに紹介。食事を変えれば、脳はよみがえる――その新常識を解き明かします。

【認知症専門医が注目】あなたの脳を老化させる「13の落とし穴」――気づいた人から変われるPhoto: Adobe Stock

あなたの脳に毒はたまっている?

 脳に毒がたまると、神経細胞を壊し、アルツハイマー型認知症のリスクを高めます。
 しかも脳の毒は、認知症を発症する20年も30年も前からたまりはじめることがわかってきました。

 そんな事実を知ると、「自分は大丈夫だろうか?」と心配になる人も多いのではないでしょうか。

「もの忘れはあるけれど、病院に行くほどではないだろう」、「病院はちょっと…」。こういう人は少なくありません。

脳に毒がたまっているかチェック

 そこで、下の項目をチェックしてみてください。13項目のうち、いくつ当てはまりますか?

① 喫煙する
② 酒量が多い
③ 記憶力が落ちたと思う
④ 歯周病がある
⑤ 生活習慣病がある
⑥ 清涼飲料水をよく飲む
⑦ 加工食品をよく食べる
⑧ 丼や麺など単品の食事が多い
⑨ ケーキやスナック菓子が好き
⑩ 下痢や便秘など腸の調子が悪い
⑪ 運動習慣がない
⑫ 代謝が悪くなったと感じる
⑬ 趣味など行動がおっくうになった

 ひとつ、ふたつの場合には、すぐに病院を受診する必要はないでしょう。

 しかし、脳に毒をためる生活、たとえば喫煙している場合は禁煙することが望ましいです。
 喫煙は脳に毒をためるばかりでなく、心臓病や肺がんのリスクを上げます。

 また、趣味など積極的に行っていたことがおっくうになったなど、気力の欠如を年齢のせいにしていませんか?

 夢中になって向き合っていたことに興味を失いはじめたら、それは脳が原因かもしれません。
 チェックの数は、ひとつでも減らしたいものです。

 もし、全部当てはまった場合は、今の生活に支障がなくても、一度専門の病院を受診することをおすすめします。

チェック項目が
あっても解決できる

 表の項目でチェックが入ったとしても、ほとんどは解消することができます。

 ①や②の場合には、禁煙と適量飲酒の徹底。

 ④、⑤の場合は積極的治療を、⑥~⑨は食生活の改善など、自分ですぐできるものばかりです。
 目指せノーチェック!です。

※本稿は『脳の毒を出す食品図鑑』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。