画家グスタフ・クリムトの絵画「エリザベート・レーデラーの肖像」が18日夜、ニューヨークのブロイヤービルにある競売大手サザビーズの新たな本拠で競売にかけられ、2億3640万ドル(約367億円)の記録的価格で落札された。同作品は、2018年に1億5720万ドルで落札されたアメデオ・モディリアーニの1917年の作品を抜き、オークションで売却された近代美術作品として最高額となった。サザビーズでは2017年に、レオナルド・ダビンチの「サルバトール・ムンディ」が過去最高額の4億5000万ドルで落札された。今回のクリムトの作品は、1億ドルを上回る価格で落札された一連の芸術作品に加わることになる。サザビーズは「エリザベート・レーデラーの肖像」の落札額を1億5000万ドルと予想していた。作品はクリムトの主要なパトロン(支援者)の娘を描いた1914~16年のもので、きらめく白いガウンを身にまとい、斑点模様のペリウィンクル(淡い青紫)色の背景の前に立つ姿が描かれている。
クリムトの絵画、367億円で落札 近代美術作品として最高額
特集
あなたにおすすめ






