複数の航空会社とエンジンメーカーは、航空機のコックピットや客室に有毒ガスが漏れること抑制するための新たな対策を講じている。航空業界の慢性的な問題解決に向けた動きが加速している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は9月、オイルやその他の航空機用液体がジェットエンジンに漏れ、いわゆる「ブリードエア(bleed air、機内で乗員・乗客が呼吸する空気がエンジンを通して取り込まれる設計)」を通じコックピットや客室に毒素が流れ込む事例が近年急増していると報じた。これらの企業による取り組みは、この報道を受けたものとなる。一部のケースでは乗客が体調を崩したり、飛行中に緊急事態が発生したり、さらには乗務員が長期的な脳損傷やその他の病気により職務を続けられなくなる事態も発生している。