JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループの米銀大手は、財政が事実上破たんしているアルゼンチンに対する200億ドル(約3兆1500億円)の支援を棚上げし、代わりにより小規模で短期的な融資パッケージをまとめている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。スコット・ベッセント米財務長官とトランプ政権は今秋、ハビエル・ミレイ大統領率いる政権に対する2本の財政支援策を発表。支援策は200億ドルに上る米財務省との通貨スワップと、銀行主導の200億ドルの融資ファシリティで構成された。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、銀行グループが損失から身を守るための担保や保証に関する財務省からの指針を待っているため、民間融資は実現していないと報じている。関係者によると、現在では民間融資の計画は真剣に検討されていないという。