米ブルー・アウル・キャピタルはつい最近まで、食品会社サラ・リー・フローズン・ベーカリーのような米国の中堅企業に融資する新興投資会社だった。だがこのところ同社は、米テック大手のメタ・プラットフォームズやオラクルなどが巨大データセンターを建設するための数百億ドルの資金を調達している。これはウォール街が急速に米国の人工知能(AI)ブームに欠かせない存在になったことの表れだ。ブルー・アウルのような資産運用会社は、数兆ドルの投資余力を積み上げ、それを生かす大型案件を探していた。長らく選択肢は限られていたが、AI分野に願ってもない投資先が現れた。米テック企業は計算能力強化に向けて途方もない金額を求めており、AI分野は過去最大の投資対象となっている。
AIマネー膨張させるウォール街 バブル懸念よそに
投資会社や金融機関はAIインフラの旺盛な資金需要を狙う
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