実は「地頭がいい人」が当たり前のように取り入れていることとは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

実は「地頭がいい人」が当たり前のように取り入れていることPhoto: Adobe Stock

「遊び心」が可能性を広げる

 努力や成果を重視するあまり、真剣さだけに偏ると視野が狭くなります。

 そんなときに必要なのが「遊び心」です。

 遊び心は行動に余裕を与え、発想の幅を広げ、新しい可能性を切り開きます。

 実は「地頭がいい人」こそが、遊び心を取り入れて日々を生きているのです。
 本記事では、遊び心がもたらす効果と実践方法を整理します。

遊び心が生む「柔軟性」

 遊び心は「こうでなければならない」という思い込みを和らげます。

 ルールや慣習に縛られすぎず、自由に試す姿勢を持つことで、思いがけない成果や発見が得られます

 遊び心は柔軟性を育む土台となります

「発想力」を広げる

 真剣に取り組むことは大切ですが、遊び心を持つと発想が広がります。

 たとえば、仕事でユーモアを交えてみる、学習にゲーム性を取り入れるといった工夫が、新しい発想を生みやすくします。

 遊び心は創造性を高める触媒なのです

「継続」を支える要素

 努力を続けるためには、楽しさが必要です

 遊び心を取り入れることで、行動そのものに楽しみを見いだせます。
 結果だけでなく過程を楽しめるようになると、継続のハードルが下がり、努力が習慣化します

 遊び心は怠けではなく、柔軟性と創造性を広げるための力です。
 努力を支える楽しさを加えることで、継続も可能になります

 真剣さと遊び心をバランスよく取り入れる姿勢。これが「ゆるストイック」の実践です。
 私たちもまた、遊び心を持って可能性を広げ、ゆるストイックに生きましょう。

佐藤航陽(さとう・かつあき)
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。