イスラエルは、10年にわたり殺害しようとしていたイスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事部門トップを、ベイルート南部郊外で週末発見し、殺害した。レバノン人の母とイラン人の父親を持つハイタム・アリ・タバタバイ氏(57)は、ヒズボラ内で昇進を続け、イスラエルを取り囲むテヘランの広範な民兵ネットワークの構築に貢献。同氏はヒズボラがシリアのアサド政権を防衛するために介入した際に指揮を執った他、イランから支援を受けるフーシ派の訓練のためイエメンにも派遣された。また直近の任務は、イスラエルとの2カ月間の戦争で1年前に打撃を受けたヒズボラ自体を再建することだった。だがこの役割が、最終的にタバタバイ氏の命を奪う結果となった。