コーヒーはいつ飲むべき?「血糖値の乱高下」「睡眠不足」を招くNGタイミングとは写真はイメージです Photo:PIXTA

「コーヒーを毎日飲む」という方は、1日の中でいつ、どのくらいの量を、どんな風に飲んでいるでしょうか。今回は、コーヒーと上手に付き合うための飲み方と、「毎日の健康を底上げする」コーヒーと食の組み合わせについてお伝えします。(管理栄養士 岡田明子)

空腹時にコーヒーを飲むと眠気を感じる理由

 慌ただしい朝の一杯、仕事中の気分転換、スイーツのお供など、生活のあらゆる場面で私たちに寄り添ってくれるコーヒーは、日本人にとって欠かせない存在だといえます。しかし、コーヒーを飲むと胃が重くなる、夜に飲むと眠れなくなるなど、健康面での不安を感じる声も少なくありません。

 まず、コーヒーを飲むタイミングには注意が必要です。

 朝起きてすぐ空腹時にコーヒーを飲む習慣がある人は多いと思いますが、実はこれは、胃酸を強く刺激し、血糖値の乱高下を招きやすい飲み方です。

 空腹時にカフェインを取ると、交感神経が急激に高まり、血糖値が跳ね上がります。その後インスリンが分泌されて急激に血糖値が下がりますが、この時だるさや眠気を強く感じます。また、胃酸分泌が増え、胃もたれを起こしやすくなります。

 朝からコーヒーだけで仕事を始めると、午前中のパフォーマンスが落ちる可能性もあるのです。

 改善策としては、タンパク質や脂質を含む食べ物を一口食べてから飲むこと。これだけでも血糖値の上昇が緩やかになり、胃腸への負担も軽減されます。

 午後に何杯も飲んだり、夕方以降に飲むことも控えましょう。カフェインは体の中に長く残るため、覚醒作用が夕方から夜まで続きます。

 カフェインが体内で半分に減少するまでに5〜7時間かかるとわれています。例えば18時にコーヒーを飲んだら、夜の11時ごろになっても、そのカフェインの半分程度が体内に残っているということです。その影響で、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなってしまいます。