秋冬は抜け毛が進む!?「頭皮に良くない」5つの食習慣【管理栄養士が解説】写真はイメージです Photo:PIXTA

秋から冬にかけて、抜け毛が増えたと感じることはないでしょうか。これは気のせいではなく、実際に季節の変化が関係しています。そこで今回は、管理栄養士の視点から、髪や頭皮に良い食事、良くない食事を詳しく解説します。(管理栄養士 岡田明子) 

夏のダメージが秋冬に…
寒さや乾燥も悪影響

 寒い季節は「髪にとって過酷な時期」。夏の紫外線による頭皮ダメージが数カ月後に現れ、さらに寒さによる血流の低下や乾燥で、毛根への栄養供給が滞りやすくなります。この時期にどんな食事をするかによって、春以降の髪の状態が大きく変わるかもしれません。

 まずは、髪や頭皮に良くない食べ物や食事習慣についてお伝えします。

1 糖質過多のお菓子・甘い飲み物

 ケーキ、菓子パン、ジュース、缶コーヒーなど、砂糖を多く含む食品は血糖値を急上昇させ、体内で「糖化反応」を引き起こします。これは、タンパク質と糖が結びついてAGEs(終末糖化産物)という老化物質を作り出す現象です。

 AGEsはコラーゲンや毛母細胞の働きを低下させ、頭皮の弾力を奪い、毛根の栄養供給を妨げます。

 また、血糖値の乱高下は男性ホルモンのバランスにも影響し、皮脂の分泌過多を招くため、毛穴詰まりの原因にもなります。甘い飲み物を毎日飲む習慣がある方は、水や無糖のお茶へ切り替えるだけでも、頭皮環境の改善につながります。

2 酸化した油を使った揚げ物

 揚げ物自体が髪や頭皮にとって良くないわけではありませんが、外食や売られている総菜に多い“使い回された油”には注意が必要です。酸化した油は体内で炎症を促し、血管や細胞を傷つけます。髪の毛は血流が良くなければ、健やかに育ちません。