株価急騰の今、「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されているのが『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』だ。そして続編『THE WEALTH LADDER 富の階段──資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』もベストセラーとなっている。『お金の大学』の両学長も大絶賛する最新刊についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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数字を超えた瞬間、
また新しい数字が待っている
昇進が決まった同僚が、「これでやっと一息つける」と言っていた。
けれど半年後、その同僚はまた別の役職を目指して走り出していた。
投資で利益が出た人は「次は倍にしたい」と言い、
資格を取った人は「もう一つ上の資格を」と勉強を続ける。
達成した瞬間は確かに満たされる。
けれど、その充実感はすぐに色あせ、気づけば次の目標を探している。
「まだ足りない」という感覚が、いつの間にか心の底に住み着き、
何かを手に入れても、満足は長続きしない。
むしろ達成するたびに、次の欲望がさらに膨らんでいく。
――こんな経験がある人は多いのではないだろうか。
世界的ベストセラーが語る
幻想を信じ続ける理由
世界14か国以上で翻訳されている世界的ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。
私たちは、「もし、お金をこれだけ稼げたら満足できる」(中略)と考える。
しかし残念ながら、このような考え方は幻想だ。
なぜなら、目標に到達すれば、すぐにそれに慣れてしまうからだ。
――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.309)より
この「馴化(じゅんか)」という現象こそ、
多くの人が現状に満足できない理由だ。
達成の喜びは一瞬で消え、新しい欲望がすぐに芽生える。
そして「もっと稼げば幸せになれる」と信じて、また走り出す。
しかし、その先にあるのは同じ風景だ。
結局、満足は未来にあるのではなく、「今この瞬間」にしか存在しない。
「欲望から抜け出せない人ランキング」
残念すぎる第1位は?
「欲望から抜け出せない人ランキング」第2位は「目標達成すれば満足できると思い込んでいる人」だ。
そして、残念すぎる第1位は、
「数字を追い続ければいつか安心できると信じている人」である。
もっと稼げば、もっと貯めれば、いつか満たされると考えてしまう。
けれど、終わりのない富の階段を登り続ける人は、どこまで行っても「消耗」するだけだ。
本書によると、まずは苦労や心配事を減らせるだけの資産を持ち、
それからお金以外のことに目を向けることこそが、幸福を最大化する戦略だという。
本書を読んで気づいたのは、
富の階段を登る目的は「もっと」を追うことではなく、
自分にとっての「十分」を見つけることにあるということ。
いくら稼いでも満たされないのは、
自分の内側に基準がないからだ。
結局のところ、人生の充実感を決めるのは、
持っている金額ではなく、自分がどう捉えるかだ。
外の数字ではなく、内側の基準で生きる。
その視点こそが、終わりなき欲望のループから抜け出す唯一の道だ。
(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)



