ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の最側近で、和平交渉を主導してきたアンドリー・イェルマーク大統領府長官が辞任した。同国政府を巡っては、汚職疑惑に関する捜査が拡大している。イェルマーク氏の辞任は、戦争開始以来、ウクライナ政府における最大の人事刷新となる。ロシアが戦場で攻勢を強め、米国がウクライナ政府に対して戦争終結に向けた痛みを伴う譲歩を迫る重要な局面で、ゼレンスキー氏は信頼できる右腕を失うことになった。イェルマーク氏の解任を求める声は数週間にわたって高まっていた。国営原子力会社エネルゴアトムでの1億ドル規模の汚職スキーム疑惑が浮上したことが背景にある。既に2人の閣僚が解任されており、28日に汚職捜査当局がイェルマーク氏の自宅を捜索した。