社会的な「成功レール」の崩壊、どんどん不確実になる未来、SNSにあふれる他人の「キラキラ」…。そんな中で、自分の「やりたいこと」がわからず戸惑う人が、世代を問わず増えています。本連載は、『「やりたいこと」はなくてもいい。』(ダイヤモンド社刊)の著者・しずかみちこさんが、やりたいことを無理に探さなくても、日々が充実し、迷いがなくなり、自分らしい「道」が自然に見えてくる方法を紹介します。
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目標を決めて進化した生物はいない
年始は多くの日本人が目標を立てたくなる季節です。
かつての私のように、目標が見つからないことに肩身が狭い思いになる人もいるかもしれません。
そうした方にお伝えしたい言葉があります。
「目標を決めて進化した生物はいない」という言葉です。
オカピを知っていますか? キリンの原種と言われている動物で、森林に住み続けたのがオカピで、草原に出て進化したのがキリンと言われています。
オカピは馬のような外見で、首は短いです。オカピは首を長くするという進化を遂げてキリンになったのですが、このときオカピは目標を立てたでしょうか。
「あの木の葉っぱを食べよう。木の高さが4メートルあるから、あと2メートル首を伸ばそう。5年後に2メートル伸ばすためには、1年で40センチ。12で割って、1ヶ月4センチ伸ばせば、余裕で目標達成!」
キリンの祖先に聞いたわけではありませんが、こんなことを考えていたとは思えません。
キリンは、ただ生き残るために必死に高いところの葉っぱを食べていた。
そして結果として、進化した。それだけなのです。
進化は積み重ねの結果
生物の進化には目標がありません。首を長くしようと決めたわけでもなければ、翼を生やそうと計画したわけでもありません。
生物はただ、その時々の環境の中で自分の特徴を発揮して生きることで、その環境に適した特徴が特化していき、進化をしていきます。
つまり、進化とは積み重ねの結果です。目標を立てて逆算したものではなく、日々を生きた結果として起きるものです。
今日の選択が、あなたを進化させる
人間も同じです。
自分の強みを知り、その強みを発揮していくことで、強みが育って進化をしていきます。
自分の強みに沿った選択を毎日積み重ねていくことで、変化し成長していくのです。
もしあなたが「目標を持たなきゃ」とプレッシャーを感じているなら、キリンのことを思い出してください。
キリンは目標を立てなくても、進化して生き延びました。
人間も同じです。目標を立てなくても、日々を積み重ねることで成長していきます。
大事なのは、今日の選択です。この積み重ねがあなたを進化させるのです。
*本記事は、『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)の著者しずかみちこさんによる書き下ろしです。




