いま世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーとなっているのが『STOP OVERTHINKING ── 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazon.comでも13,000超のレビューで世界が絶賛する話題書についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「やりたいのに動けない」理由
「変わりたい」「新しいことを始めたい」と思うのに、胸の奥が、ぎゅっと縮んで体が動かない。
それは怠けではなく、恐怖のサインだ。
恐怖とは、未来の出来事を頭の中で何度も再生してしまう心のクセ。
誰にでも起こる、ごく自然な反応だ。
まだ起きてもいないのに、「うまくいかなかったら」「失敗したら」と想像し、その不安な映像が行動を封じてしまう。
新しい年は、希望と同じくらい不安も連れてくる。
生活を整えよう、SNSを始めようと思っていても、「いつもの自分を崩したくない」「笑われたくない」という気持ちが、そっと足にブレーキをかける。
こうして、人は動かないことで安心を得ようとする。
けれど、何も変わらないまま時間が過ぎると、恐怖は静かに増殖していく。
「やらない理由」は簡単に見つかるが、「やる勇気」は放っておくと、少しずつ小さくなってしまう。
怖いのは、恐怖そのものではない。
「恐怖をなくさなければ動けない」と思い込む、その考え方だ。
世界的ベストセラーの教え
この年始も日本で話題となっている、全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』の著者ニック・トレントン(行動心理学修士)はこう述べている。
――『STOP OVERTHINKING』(P.249)より
恐怖は消そうとしても消えないけれど、恐怖を認識したままでも、人は動ける。
それが、本書が教える「恐怖と共存しながら動く」生き方だ。
「三流」「二流」と「一流」は何が違うの?
三流は「恐怖に従い」、二流は「恐怖を消そうとする」。
そして、一流は「恐怖を認めたうえで淡々と動く」。
「怖いけどやってみよう」「不安だけど進もう」と思える人ほど、変化を手に入れることができる。
恐怖をなくすことより、恐怖と折り合いをつけられるようになると、行動の継続につながっていく。
恐怖を敵ではなく、同乗者として扱う。
それが、恐怖に運転を任せないということだ。
怖さを感じたままでも、自分の手でハンドルを握る。
「失敗したらどうしよう」と思ってもいい。
ただ、それに従わなければいいだけだ。
恐怖を後部座席に座らせて、自分がハンドルを握る。
それだけで、新しい年の景色は少し変わる。
本書を読んで気づいたのは、恐怖をなくすことではなく、恐怖と共に進む視点を持つことの大切さだ。
怖さを抱えたまま、一歩を踏み出すとき、人は初めてまだ見ぬ景色に出会う。
怖さを消さずに進む。
それが、考えすぎない一年の始まりだ。
(本稿は『STOP OVERTHINKING ――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』に関する特別投稿です)









