米移民・税関捜査局(ICE)は、ミネソタ州ミネアポリスのソマリア系移民コミュニティーを標的とした大規模な摘発を計画している。事情に詳しい政権当局者が明らかにした。トランプ政権と同州のティム・ウォルズ知事(民主党)の対立が一段と激しくなるとみられる。当局者によると、ICEは約100人の職員と捜査官を全米各地からミネアポリスに派遣し、最終的な強制送還命令が出ているソマリア系移民を主な対象とする方針だ。ミネアポリス・セントポール都市圏には米最大規模のソマリア系コミュニティーがあり、多くの住民は市民権や永住権などの合法的な在留資格を保持している。米国土安全保障省(DHS)のトリシア・マクラフリン広報担当は発表文で、同省は「将来の、あるいは実行可能性のある作戦について議論しない」と述べた。