イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2日、同国の安全保障にとって重要だとする緩衝地帯が尊重されれば、シリアとの合意に応じる可能性があると述べた。ネタニヤフ氏は負傷したイスラエル兵を訪問した際、「前向きな姿勢と理解のもとで、シリアとの合意は可能だが、われわれは原則を守る」と発言。兵士らは、最近実施されたシリア南部の民兵への攻撃に参加していた。イスラエルは11月28日、武装勢力の戦闘員とみられる2人を拘束しようとしたが、これが死傷者を含む銃撃戦に展開し、イスラエルとシリアの緊張を高める形となった。両国は1948年のイスラエル建国以来、これまでに3度の戦争を経験するなど、対立が続いている。