米国防総省は新型の自爆型ドローン(無人機)を中東地域に配備する。広く使用されているイラン製を模倣したドローンで、粗雑だが効果的な兵器だ。国防総省の動きは、米中央情報局(CIA)の「RQ170センチネル」など、墜落した米国製ドローンを回収して解析し、独自バージョンを作るという、イランの戦術とよく似ている。これはまた、ピート・ヘグセス国防長官が推進する「ドローン・ドミナンス」構想の初期の例でもある。この構想では、米国企業が製造する安価なドローンを購入し、迅速に戦場に投入することを目指す。国防総省は3日、「タスクフォース・スコーピオン・ストライク(TFSS)」を発表した。アリゾナ州の防衛企業スペクターワークス(SpektreWorks)が製造した低コストの無人システムで構成され、中東に配備した米軍初の一方向攻撃ドローン部隊だ。スペクターワークスは、イラン製ドローン「シャヘド136」を解析してこのシステムを設計した。シャヘド136はイランや親イラン武装組織が中東各地で米軍や商船への攻撃に使っているほか、ロシアはウクライナの軍や都市への攻撃に使用している。