京都のインバウンド写真はイメージです Photo:PIXTA

ライター業の傍ら、スキマバイトでさまざまな職場で働いている筆者が仕事を通じて見えた悲喜こもごもをつづる本連載。今回は観光客でにぎわう京都のお餅屋さんで働いてみた。インバウンドが急増している地域で必要になっている“意外な仕事”とは?(ライター みやーんZZ)

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「京都のお餅屋さん」でスキマバイト!
インバウンド向けビジネスの最前線

 氷河期世代の40代おじさんである僕が去年、突如ハマったスキマバイト。今回は、京都のお餅屋さんでスキマバイトしてきました。

 このお店、とある大きなお寺の参道途中にあるインバウンド向けのお餅屋さん。餅つきパフォーマンスをして通りがかった人の興味を引き、抹茶餅やチョコレート餅を売っているお店なんです。

 大谷翔平選手が出場した東京ドーム・MLBドジャース戦の売店スキマバイトでインバウンド向けの商売に興味を持った僕。海外からの観光客が殺到している京都がどんな感じなのか知りたくなり、関西に行く用事のついでにスキマバイトに申し込んでみました。

 当日、開店前のお店に着くと店員さんたちが餅つきの準備をしています。シャッターが半開きなので観光客の皆さんも興味津々で覗いているその横を通って店内に入り、ご挨拶。制服の作務衣をいただき、更衣室で着替えます。

仕事はお客様の交通整理
店員さんから念を押されたこととは?

 僕の他にもう1人、女子大生っぽいスキマバイトの同僚が来ており、店員さんから「誘導員」と書かれた黄色いベストを渡されました。お店の前のお客様の交通整理が今回の僕ら2人の仕事です。

 お店の前の道は一方通行になっており、お寺から市内へ戻るタクシーなどの車がよく通ります。餅つきパフォーマンスは店内で行っているのですが、通りかかったお客様がパフォーマンスを見るために道に立ち止まるとお店の前に人がたまって道が塞がれ、車が通れなくなってしまいます。