立ち食いそば屋で食事をするビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

ライター業の傍ら、スキマバイトでさまざまな職場で働いている筆者が仕事を通じて見えた悲喜こもごもをつづる本連載。今回は、とある駅構内にある「立ち食いそば屋」での体験をレポートしよう。「安くて早い!」をフル稼働で支える店長から、深刻な人手不足の実情を学ぶことになった。(ライター みやーんZZ)

駅の「立ち食いそば屋」
裏側はどうなってるの?

 氷河期世代の40代おじさんである僕が去年、突如ハマったスキマバイト。和食ファミレス、マクドナルド、天下一品と飲食店でのスキマバイトを続けてきましたが、今回はとある駅の構内にある立ち食いそば屋に行ってきました。

 時々通る駅の開けたことがない扉を開け、お店のバックヤードに入店。事務所で店長とごあいさつをし、制服に着替えて店内へ。僕の前に働いていたとおぼしき70歳ぐらいの男性と交代して勤務開始となりました。

 僕を出迎えてくれた男性の店長は人当たりが柔らかく、いろいろ声をかけてくれて良い印象を持ちました。結構お話好きな方みたいで、今日は楽しく働けそうな予感がします。

 簡単な業務説明を受け、僕は主に食器洗いを担当することになりました。

 このお店は全て立ち食い。席数は10席にも満たない小さなお店です。

 お客さんは店頭の券売機で食券を買い、店長はカウンターに置かれた食券を確認してそば、うどんなどを調理して即提供。皆さん、黙々と食べて、食事が終わるとすぐ帰り、お店の平均滞在時間は5分から10分ぐらいとなっています。

 お客さんが食べ終わった食器を返却カウンターに置いてくださるので、僕はそれを受け取りガンガン食洗機にかけていきます。