米アリゾナ州トゥーソンの東に広がる岩だらけの砂漠で、鉱山会社が硫酸とバクテリアを使い、米国で10年以上ぶりとなる新たな銅生産を開始している。この銅は、探鉱・採掘会社ガニソン・カッパーのジョンソン・キャンプ鉱山から産出されている。同鉱山では、前所有者が高品位鉱石を掘り尽くし、残る低品位鉱石では採算が取れなくなったため、2010年に採掘が停止していた。現在では、英豪系鉱業大手リオティントが手がける事業「ニュートン」との提携により採掘が再開されている。ニュートンは微生物を使い、従来の方法では採掘しても利益の上がらない鉱石から銅を抽出する技術を持つ。