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大人の日々は「選択」の連続です。ピンチをチャンスに変えるには、どうすればいいのか。高い評価や人望や信頼をたくさん得られるのは、どっちの選択肢か。微妙な状況への立ち向かい方を通じて、より大きな幸せをつかめるトクな道を探りましょう。
※「お悩み」は編集部で作成した架空のモデルケースです。
今回の「お悩み」
Aさんが課長を務める課では、年1回の親睦の機会として、費用は会社持ちで忘年会を行うのが恒例になっている。
幹事役の若手に「この店はどうですか?」と候補を示されたが、明らかに学生向けで料理も雰囲気も難がありそうだ。とはいえ、せっかくの提案を却下するのもかわいそう……。
目をつぶってOKを出すか、はたまた却下するか、どっち?
選択のポイント
10年ほど前からでしょうか。「会社の飲み会」や「会社の人と飲みに行く機会」は、急速に減りました。拒否反応を示したり、憎々しげに語ったりするほうがカッコイイとするような風潮も広まっています。コロナ禍を経て、その傾向はますます強まったと言えるでしょう。
そんな状況でも「飲み会の幹事をちゃんとやれるかどうかは、自分の評価に直結する」という前提は、あらためて肝に銘じておきたいところ。どうやらこの若手は、幹事という役割がどれだけ大事か今ひとつわかっていない上、学生気分が抜けていないようです。
ふさわしくない店だと思っても、せっかくの提案だしムッとされるのも嫌だからと、OKを出す選択肢もなくはありません。しかし、仮にそこで忘年会をしたら、メンバーは不満に包まれながら過ごすことになり、年に1度の親睦の機会が台無しになってしまいます。
幹事の若手にとっても「誰だよ、こんな店選んだのは」と責められるだけならまだしも、メンバーの心の中に「こいつは使えない」という印象を植え付けてしまいかねません。
ここは心を鬼にして「どうかなあ。安いのはいいんだけど」と却下しましょう。
その上で「少し高くても落ち着いて話せる店がいいよ。おいしいものも食べたいしね」などと、具体的なイメージや予算を伝えることも大切。最初の段階で、そのあたりを伝えていなかったとしたら、それはこちらの落ち度です。あらためて詳しく伝えましょう。
今回のことで、社会人としてひと皮むけてくれることを祈りたいもの。「じゃあ、課長が探してください」なんて言ってきた場合は、根気よく鍛える必要がありそうです。








