ドナルド・トランプ米大統領の新たな「国家安全保障戦略(NSS)」は、ウクライナ戦争の解決に向けた欧州指導者らの「非現実的な期待」を厳しく批判するとともに、北大西洋条約機構(NATO)拡大の停止を求めた。4日遅くに発表された今回のNSSは、トランプ氏の「アメリカ・ファースト(米国第一)」外交政策の基本原則を記した内容だ。麻薬カルテル阻止における「致死的武力」行使を含む西半球における脅威への対応と、中国との経済的競争を優先課題に挙げた。NSSはまた、米国と欧州の間で拡大する亀裂も浮き彫りにした。トランプ政権高官による欧州の国内政策への批判と、米国政府によるウクライナ和平推進を織り交ぜた内容となった。米国政府の和平努力を巡っては、多くの欧州首脳がウクライナの犠牲によって成立することに懸念を深めている。
トランプ氏の安保戦略、欧州への強硬姿勢鮮明
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