米メディア大手パラマウントは8日、同業ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)に対する敵対的な株式公開買い付け(TOB)を開始すると明らかにした。WBDは数日前、動画配信大手ネットフリックスとの買収契約で合意したばかり。パラマウントはWBD株主に対し、1株当たり現金30ドル(約4680円)での全株取得を開始すると発表。WBDは「CNN」「TBS」「HGTV 」といったケーブルテレビ(CATV)ネットワークや、映像ストリーミング事業「HBOマックス」などを手掛ける。パラマウントは、自社の提案がWBD株主にとってより良い取引であり、規制当局の承認も得やすいと主張。「ネットフリックスが提示した対価よりも180億ドル多い現金を株主に提供する」と述べた。