米メディア大手パラマウント・スカイダンスのデービッド・エリソン最高経営責任者(CEO)は、同業ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)に対する最新の買収提案が危機にひんしていることを悟った。WBDのデービッド・ザスラフCEOが連絡を絶ち始めたからだ。パラマウントは12月4日午前、WBD全体の買収に向けた6回目の提案を最終調整していた。総額779億ドル(約12兆1390億円)の全額現金による買収提案だった。しかしパラマウントは、WBDがすでに優先的な交渉相手を決めているのではないかと懸念していた。その相手とは米動画配信大手のネットフリックスだ。エリソン氏はザスラフ氏に「新しい買収提案について、ちょうどお電話しようとしたところです。貴殿の懸念事項は全て承知しており、新たな提案でそれらに対処できたと考えています。詳細について話し合うため、お時間のあるときに折り返しお電話いただければと思います」というメッセージを送った。
パラマウント、ワーナー買収合戦で見せた執念
エリソン氏はWBDの敵対的買収に乗り出し、株主に直接訴えかけた
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