『「頑張ってるのに応援されない人」の“ざんねんな特徴”』
それを教えてくれるのが、400以上のチームを見て「人と協力するのがうまい人の特徴」をまとめた書籍『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)だ。「チームの空気が変わった」「仕事仲間との関係性が良くなった」と話題の一冊から、その考え方について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

職場にいる「頑張ってるのに応援されない人」に共通するたった1つの“ざんねんな特徴”Photo: Adobe Stock

頑張っているのに、なぜか応援されない人

 毎日まじめに働き、時間も情熱も注いでいるのに、なぜか応援されない。

 そんな“報われない人”は、どの職場にもいます。

 とくに、内容や成果の見えづらい「新規事業」や「新プロジェクト」は、本人は努力しているのに、社内の理解も協力も得られず、気づけば「よくわからない活動をしている人」扱いされがち。

 『チームプレーの天才』という本でも、このように指摘されています。

新たな活動や通常業務外の活動は、悪気なく「一部の意識高い人たちだけのよくわからない取り組み」や「名もなき仕事」になりがちです。そうして、社内外の理解や協力が得られず、ある日突然なきものにされてしまう。
――チームプレーの天才』(128ページ)より

報われないのは「過程を見せていない」から

 「報われない」のは、努力の“過程”を誰にも見せていないからです。

 周りから見れば、
・何をしているのか
・どこまで進んでいるのか
・なぜ必要なのか

 がまったくわからないため、協力も理解も生まれません。

 そこで、『チームプレーの天才』は、こう提案しています。

そうならないためにも、ビジョンはもちろん、活動の経緯や進捗を発信したり、チームメンバーやプロジェクトメンバー以外の人も参加できるイベントを開催したりするなど、その活動の認知を高める広報活動が求められます。
――チームプレーの天才』(128ページ)より

小さくていいから「過程」を記録し発信する

 では、報われる人は何をしているのか?

 その点についても、同書では触れられています。

とはいえ派手なPRは必要ありません。「お金を使いまくっている」「遊んでいる」と思われ、無駄にアンチを増やすだけですから。
新しい取り組みを始める際は、まず「何をしているのか」を丁寧に伝えましょう。魅力を感じてもらう前に、「わかってもらう」ところから始めます。

――チームプレーの天才』(128ページ)より

 そのためには、小さくてもいいから過程を残し、見せる。

 それだけで、周囲の理解が進み、共感が生まれ、協力者が増えます。

 たとえば、各活動の様子を写真や動画などに収めて、社内報や自社ブログ、SNSなどで発信する。
 そういったメイキングの段階から記録・発信することで、それを見た新たな仲間や協力者が現れることもある。

 と、同書には書いてあります。

 過程を見せる人は、自然と味方が増え、結果として報われる。

 スマホで一枚写真を撮るだけでいい。
 一行で「今日やったこと」をメモするだけでもいい。

 その小さな一歩が、あなたの努力を“見える努力”に変えていきます。

(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の内容を引用したオリジナル記事です)