「仕事仲間に嫌われる人」の1位は“仕事ができない人”ではない。
そう思わせてくれるのが、400以上のチームを見た専門家が「仲間と協力して大きな成果を出せる人の特徴」をまとめた『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)という本だ。「チームで仕事をするうえで、大事なことを教えてくれる」と話題の一冊から、その考え方について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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「仕事ができない人」は悪なのか?
新しいことに挑戦しているときほど、すぐに結果は出ないもの。
そんなときは、つい「仕事ができない仲間」を責めたくなってしまいます。
締め切りを守れない、段取りが悪い、情報共有をしない……。
こういったメンバーが仲間にいると、たしかに仕事が滞ってイライラするかもしれません。
ですが、誰にでも不得意はありますし、サポート次第で改善する余地もあります。
じつは、チームにもっと深刻な悪影響を及ぼす“真の1位”が存在します。
チームに嫌われる存在「第1位」
『チームプレーの天才』という本では、このように指摘されています。
しかし、それでは新たな発想も育たず、イノベーションも生まれにくいでしょう。
――『チームプレーの天才』(230ページ)より
もちろん、組織にとって成果が重要なのは事実です。しかし、新しい取り組みほど、成果が見えるまでに時間がかかるもの。
にもかかわらず「早く結果を」と迫られることで、プロジェクトが萎縮し、チームが息苦しくなるケースは後を絶ちません。
すぐに成果を求めてくる人こそ、職場やチームの和を乱し、嫌われてしまう存在なのです。
成果を急かす人が「奪うもの」
この“成果を急かすこと”の弊害について、『チームプレーの天才』ではこのように指摘されています。
――『チームプレーの天才』(230ページ)より
成果を急かす言葉は、一見正論に見えます。
しかし実際には、「余白を奪う」という深刻な副作用を引き起こすのです。
「余白」を大事にしよう
目先の数字や効率化だけで判断してしまうと、
「チームが萎縮し、新しい発想が出にくくなる」
「失敗を恐れ、チャレンジしなくなる」
「プロセスを軽視し、“形だけの成果”を追い始める」
といった状況に陥ります。
「生産性が大事」という主張を押し付ける人が、チームの創造性をつぶし、不和を招きます。
新しい取り組みほど、試行錯誤・学習・休息・対話といった“余白”が必要不可欠なのです。
(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の発売を記念したオリジナル記事です)





