ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は17日、ウクライナでの目標を外交または武力のいずれかで達成すると警告した。数日前には欧米当局者がウクライナ指導部と会談し、約4年に及ぶ戦争の終結を目指して和平案の策定に取り組んでいた。プーチン氏は国防省当局者に向けた演説で、自国に対するバイデン前政権の姿勢を激しく批判し、ウクライナを支援する欧州の指導者たちはロシアの崩壊をむさぼろうとする「子豚」だと呼んだ。トランプ政権は和平合意のとりまとめを図っているものの、この日の演説は、ウクライナ戦争におけるロシアの目標が変わっていないことを示唆した。ロシアはウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を恒久的に阻止することや、ウクライナ軍兵力への上限設定、将来の同国の政治に影響力を行使することなどを目指している。