「民間資格は意味がない」→100%間違っている理由とは?
働きながら独学で3年、9つの資格に合格! 大量に覚えて絶対忘れないコツとは?
著者は棚田健大郎さん。1年間必死に勉強したのに宅建に落ちた経験をきっかけに、「勉強が苦手な人でも続けられる方法を作ろう」と決意。棚田さんの勉強法をまとめた『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、本記事をお届けします。

「民間資格は意味がない」→100%間違っている理由とは?Photo: Adobe Stock

「民間資格は意味がない」→100%間違っている理由とは?

 資格の話になると、よくこんなフレーズが出てきます。

「それって取っても意味ない資格じゃない?」
「民間資格って結局ビジネスでしょ?」

 正直に言えば、そうした面もあります。多くの民間資格は試験団体の営利ビジネスで、受験料・登録料は高め、似たような資格名が乱立し、「◯◯コーディネーター」「◯◯アドバイザー」みたいに、何をする人なのかよく分からないものもたくさんあります。社会的評価が微妙な資格が混ざっているのも事実です。

 ただ、「だから民間資格=全部ムダ」と切り捨ててしまうのも、もったいないと私は思っています。大事なのは、スタート地点でこう認めてしまうことです。

資格とは、「勉強を続けるための装置」

 資格はビジネスである。そのうえで、視点を少しだけ変えてみてほしいんです。

 私が考える資格の本質はこれです。

 資格とは、「勉強を続けるための装置」「学ぶ理由」をくれるもの。

 たとえば民泊の法律を一から勉強しようと思っても、旅館業法や民泊新法を条文から読み込む人はほぼいません。でも「民泊適正管理主任者」という資格があると、「この資格に必要な範囲を勉強すれば、ひと通り民泊の知識が身につきそうだ」とゴールが見え、勉強を続けやすくなります。

 シックハウス診断士も同じです。シックハウス症候群は、室内空気の汚染が原因で起こる体調不良のこと。不動産の現場では、シックハウスに敏感なお客さんもいて、本気で悩んでいるケースも少なくありません。そんなとき、総論・化学物質・関連法規・結露やカビ・アレルギー対策・測定方法…といった内容を体系的に学べるカリキュラムは、とても実務的です。

資格を仕事に活かすには?

 ポイントは「その資格を取れば就職が劇的に有利か」ではなく、その資格の勉強を通じて、仕事やお客さんの役に立つ知識が身につくか、名刺に書いたとき、「この分野に詳しい人だ」と一目で伝わるか、この2つです。

 宅建士のような国家資格は“土台の信用”をくれます。一方、民泊適正管理主任者やシックハウス診断士のような特化型民間資格は、「民泊に詳しい人」「シックハウスに詳しい人」と、相手に具体的なイメージを与える“プラスアルファの説得力”になります。

 たとえばシックハウスに悩むお客さんに対して、担当者が「実は私、シックハウス診断士の資格も持っています」と言ったら、それだけで安心感はかなり違います。合格率や国家資格かどうかなんて、多くの消費者は気にしていません。「このテーマについてちゃんと勉強した人かどうか」の方がずっと重要です。

 もちろん、民間資格の中には本当に「取っても意味ない」と言われても仕方ないものもあります。たとえば、中身がスカスカで実務と全然つながっていない、資格名は立派なのに、何ができるようになるのか説明できない、こういうものはスルーでOKです。

 逆に、「自分の仕事や興味と直結している」「勉強過程で確実にスキルが積み上がる」「お客さんへの説得力になる」のであれば、それが民間資格でも十分“意味のある資格”になります。

どんな資格をとればいい?

 資格はゴールでも肩書き遊びでもなく、「学びを継続するための仕組み」です。

「民間資格=全部ビジネスだからダメ」と決めつけるのではなく、「この資格は、自分のスキルアップに利用できるビジネスか?」という視点で選び分けていく。

 そうやってフィルターを通して見れば、本当に“取っても意味ない資格”と、“取ることで意味を生み出せる資格”の境目が、だんだんハッキリ見えてきます。

(本原稿は、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を一部抜粋・加筆したものです)