「まじめに勉強に取り組むだけではなく、テクニックを使って1点でも点数を取る。それも実力」。
偏差値35から東大合格を果たした『5科目50年分10000問を分析した東大生のテストテクニック大全』(ダイヤモンド社)の著者・西岡壱誠氏はそう語ります。では、その1点はどう取るのでしょうか。本記事では、本書よりテストで使えるテクニックを紹介します。
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和文英訳のコツは「簡単な日本語にする」こと
日本語を英語に直して記述させる問題形式・和文英訳の記述問題が課される試験はかなり多いです。
この問題形式を突破するために重要なのは、「日本語自体を簡単な日本語に直す」ことです。
たとえば、「その小説は若年層の間で流行している」を英訳するとどうなるでしょうか?
「若年層」とか「流行」とかよくわかりませんよね。なので、この日本語自体を簡単なものに「和文和訳」します。
まず、「若年層」です。簡単に言ってしまえばこれは「若い人」という意味ですよね。また、「流行」はどうでしょう? 「流行っている」というのは「みんなが読んでいる」という意味です。
ですからこれは、「その小説は若年層の間で流行している→その小説は若い人がみんな読んでいる」でいいのです。
つまり、
The novel is read by a lot of young people.
が答えになります。最初の日本語のままでは難しかった日本語文が、簡単になりました。
このとき重要なのは、難しい言葉を簡単に説明できないかと考えることです。
「若年層」を「若者」としたのはその典型ですね。「不眠症」は「insomnia」ですが、この単語を知らなくても「不眠症」を説明して「なかなか眠ることができない」とし、「I can’t sleep well」とすることもできます。
日本語を、より説明を加えたりして簡単に直すというわけです。
次の文章を英語にしましょう
では、次の文章を英語にしてみましょう。
「この場所は不衛生だ」
不衛生、という言葉を簡単に直すと「あまりきれいでない」ですね。なので、「not very clean」とすればいいでしょう。
→This area is not very clean.
「彼は単身赴任になる」
単身赴任、という言葉を簡単にするには、説明を加えればいいですね。
「家族と離れて、一人で住む」になります。
→He will be living by himself away from the family.
難しいものを難しいままで書くのではなく、一度簡単に直すというのは、とても重要なことです。
英語だけでなく、それ以外の言語でも、日本語で文章を書くときですら、必要になってきます。使ってみてください。








