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年末年始が近づいてきました。納会や年明けの賀詞交換会など、取引先など関係者との“ご挨拶”の機会が増えます。ただ、こうした年末年始ならではの挨拶は、不要なのではないかと考える人もいるようです。実際のところ、どうなのでしょうか。(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)
優秀な経営者は
「特別な機会」をうまく活用する
年の瀬が近づいてきました。年末年始には、忘年会や新年会といった社内行事以外にも、納会や年賀状のやり取り、年明けの賀詞交換会など、取引先さんなどの関係者に挨拶をする機会が増えます。
近年は、こうした特別な挨拶の必要性を問う意見もありますが、優秀な経営者はこれらの「特別な機会」をコミュニケーションのきっかけとして捉え、最大限に活用しています。
小宮一慶小宮コンサルタンツ代表
何か特別な行事があれば、「ご挨拶に来ました」と訪問しやすく、普段はなかなか話せない相手とも接しやすいという利点があります。訪問された方も、「あの人は、あの時来てくれた」ということを必ず意識するものです。
日本人には今も「義理人情」を重んじる風潮が残っています。人間的に優れた人ほどそうです。例えば、仕入れ先を選ぶ際、価格や品質に大きな差がなければ、やはり普段から付き合いのある会社を意識し、そこから購入するというのは人情です。
ビジネスは論理だけでは動きません。人と人との関係性や感情が、最後の決め手になることが少なくないのです。







