「距離の近さ」が論理の明快さを生む

修飾語を使いこなす最大のコツは、修飾する言葉と受ける言葉の「物理的な距離」をできるだけ縮めることです。

日本語の構造上、修飾語がターゲットから離れれば離れるほど、その言葉がどこに掛かっているのかが不透明になり、誤読を誘発します。一文字の置き場所を入れ替えるだけで、採点者に与える印象は180度変わるのです。

長文記述こそ「修飾語の優先順位」を意識せよ

記述問題で多くの要素を詰め込み、一文が長くなる場合は特に注意が必要です。複数の修飾語が重なる時は、「長い修飾句を先に、短い修飾語を後に配置する」という鉄則を思い出してください。

このパズルを解くような丁寧な配置換えを意識するだけで、あなたの解答にはプロのような論理的な安定感が生まれます。

二通りに読める文章は
「不親切」な解答とみなされる

自分が書いた一文を、「別の意味で取られないか?」という意地悪な視点で再確認する習慣も大切です。自分では正解のつもりでも、第三者が読んだ時に二通りの解釈ができてしまう文章は、試験においては致命的な「不親切」とみなされ、減点対象になり得ます。

曖昧さを削ぎ落とし、意味を一義的に確定させる。そのこだわりが、部分点狙いではない「完全正解」への道を切り拓きます。

読み手の時間を奪わない記述こそが、真の国語力

言葉を正確に配置する力は、記述の精度を上げるだけでなく、あなたの思考そのものをクリアに整理してくれます。

論理的な繋がりが視覚的に明確になれば、採点者は迷うことなく加点ボタンを押すことができるでしょう。一文の構造に磨きをかけ、誰が見ても疑いようのない「伝わる解答」を目指しましょう。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。