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新しいパソコンやスマートフォンの価格が来年上がる理由を疑問に思っているなら、 マイクロン・テクノロジー の最新の決算が大きな手掛かりを与えてくれる。
メモリーチップを製造するマイクロンが17日遅くに発表した9ー11月期(第1四半期)決算によれば、同社の売上高と営業利益は過去最高を記録した。売上高は前年同期比57%増の136億ドル(約2兆1000億円)だった。これは、売上高・営業利益とも堅調な伸びを示した数四半期に続くものだ。成長を促している要因は、人工知能(AI)システムへの需要であり、そうした製品が必要とする特殊なタイプのメモリーの売り上げを急激に押し上げている。
だがこうした良い状況はまだ当分終わらないようだ。マイクロンは、12ー2月期(第2四半期)に売上高が前年同期の2倍以上に増えて過去最高の187億ドルに達し、調整後の営業利益は5倍以上の113億ドルに急増するとの見通しを示した。
アナリストらは、複数の業界団体やマイクロンのライバル企業が過去数カ月間に報告したメモリー価格の急上昇を踏まえ、同社が発表する業績見通しが力強い内容になると見込んでいた。しかし、彼らの予想でさえも実際の数字には及ばなかった。マイクロンの売上高予想はウォール街のコンセンサス目標を31%上回った。ファクトセットによると、市場予想からの上振れ幅としては少なくとも過去5年で最大だ。
既に過去1年で2倍以上になっていた株価が17日午後の時間外取引でさらに8%上昇したのは、そうしたことで説明がつく。








