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農林水産省は政府備蓄米の緊急出庫により減収となった定温倉庫に対し、空きスペースが生じたことによる逸失分の保管料を補償することを決めた。米穀の需給や価格の安定化を図るための特別会計から備蓄米関連経費を計上し、2025年度末まで倉庫事業者に対し逸失保管料を補償する。(カーゴニュース編集部)
*本記事はカーゴニュースからの転載です
備蓄米放出で大幅な減収
定温倉庫業界が補償を要望
備蓄米の大量出荷によって、備蓄保管を担っていた倉庫事業者は大幅な減収となるなど経営に打撃となっており、業界から補償を通じた支援が求められていた。
今年2月に政府は備蓄米の大量放出を決定。3月から入札と出庫が開始され、定温倉庫業界は政府備蓄米の緊急出荷を実施してきた。
一方、備蓄米が出庫され、在庫がなくなったことで生じた空きスペース分の保管料について、実際の保管業務を担う倉庫事業者は、全国農業協同組合連合会(JA全農)や商社、大手物流企業など備蓄米受託事業体に対して保管料の補償を求められない状況が続いていた。また、出荷量の増加による作業員の残業増加や休日作業など経費も上昇していた。







