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JR貨物の10月の輸送動向は前年同月比2.5%増。リニア中央新幹線の建設工事で出た「土」の運搬が増えたこと、自動車部品も一部顧客により2桁増となった。ドライバー不足を見越した「鉄道シフト」もプラス影響だった。一方、11月20日の会見で犬飼新社長は「クマの被害」について「列車との衝突で運休などが前年度の2倍を超えるペースで推移している」と明かした。JR貨物はシカとの衝突に悩まされてきたが、クマの場合はいっそう難しく、「現時点で有効な対策が見当たらない」と悩んでいる。(カーゴニュース編集部)
*本記事はカーゴニュースからの転載です
シカよりも難しいクマ対策の課題とは
クマによる被害が連日ニュースを賑わせているが、JR貨物(本社・東京都港区、犬飼新社長)でもクマと列車の衝突による輸送障害が拡大している。
今年度にクマとの接触によって運休など何らかの輸送障害が発生した件数は、11月20日現在で17件にのぼっており、すでに前年度の8件の2倍を超えるペースで推移。
直近の11月では、6日に函館線でクマとの衝突が起こり、貨物列車2本が運休したほか、10日と11日にも道南いさりび鉄道で接触が連続で発生し、運休に追い込まれる事態となった。
JR貨物を含む鉄道会社は長らく、シカとの衝突に悩まされてきたが、クマの場合はさらに深刻だ。







