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いよいよ冬休み。年が明けると本格的に中学入試の本番が始まる。入試直前で親子ともに焦る気持ちがあるかもしれないが、ここは冷静にやるべきこと、やらなくてよいことを見極めたい。熱心にサポートする親こそ気をつけておきたい“落とし穴”とは?(国語専門塾の中学受験PREX代表、教育コンサルタント・学習アドバイザー 渋田隆之)
入試直前に押さえておきたい
5つのチェックポイント
大手塾の全ての模試が12月で終了しました。すでに帰国生入試や首都圏以外の入試も始まっており、緊張感が少しずつ高まってきている時期かと思います。
今回は、年末年始の追い込み学習を効果的にするためのチェックポイントを5つお伝えします。
(1)睡眠時間が確保できているか?
「入試直前でも子どもがやる気になっていない」というご相談を受けることがありますが、塾での様子はしっかりと変わってきています。
子どもたちは学校→塾と一般的な会社よりも実働時間が長いはずです。体力がない子どもは、家では疲れていて当然です。家庭はまず、心身を回復する基地でなければなりません。
「過去問のやり直しや塾で出た宿題は、その日のうちに終わらせる。できるまでは寝かせない」というスタンスでは、いずれメンタルか体力のどちらか、もしくはその両方が壊れてしまいます。
成長期の子どもにとって、「睡眠時間の確保」は最優先です。
以前、「うちの子は家庭学習中にうとうとしていて困ります」というご相談を受けたことがあります。よくよくお聞きしてみると、その生徒は夏から7センチも身長が伸びていました。成長にエネルギーを使っているので、眠いのは当然です。
ご家庭と連携し、勉強時間を増やすのではなく、たっぷりと睡眠時間をとり「短時間の集中学習」に切り替えて見事、第一志望に合格しました。







