だが、ここでも例外がある。まず、ふくらはぎに特化したワークをやると、プッシュ系やジャンプ系といった動作での筋力レベルを上げることができるので、そういったスポーツにかかわっている場合は鍛えた方がいい。
『プリズナートレーニング 超絶!! グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ』 ポール・ウェイド(著)山田雅久(翻訳) CEメディアハウス
また、過去に足や足首、すねにケガをしたことがあるなら、ふくらはぎを強くすると、強いふくらはぎがそれらの部位を保護してケガの再発が少なくなる。
膝の損傷にも同じことが言える。ACL(膝前十字靭帯)を吹き飛ばしたフットボール選手たちに話を聞くと、定期的にふくらはぎをトレーニングしていれば膝の安定に役立つと話す。
あまり知られていないことだが、ふくらはぎの腱が、足首だけでなく膝を横切っているからだ。そのため、ふくらはぎの腱が強くなると膝や足首がしっかりする。
短パンをはいた時の貧弱な脚が苦だという場合も、ふくらはぎをトレーニングすればいい。キャリステニクスに基づいたふくらはぎトレーニングは、シンプルで、器具を必要としない。また、比較的結果が速く出る利点がある。
ポール・ウェイド(PAUL“COACH” WADE)
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践、“コンビクト・コンディショニング・システム”として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で“コーチ”を意味する)と呼ばれるまでになる。自重筋トレの世界でバイブルとなった本書はアメリカでベストセラーになっているが、彼の素顔は謎に包まれている。
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践、“コンビクト・コンディショニング・システム”として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で“コーチ”を意味する)と呼ばれるまでになる。自重筋トレの世界でバイブルとなった本書はアメリカでベストセラーになっているが、彼の素顔は謎に包まれている。
※当記事は「ニューズウィーク日本語版」からの転載記事です。元記事はこちら。








