面接官はエントリーシートと面接の質の乖離に敏感

AIが普及したことで、面接官はESと面接のズレに敏感になっています。文章は立派なのに、話すと浅い人や、具体例が全く出てこない人に対しては「ん?」と疑念を抱いてしまうのです。

面接官が見ているのは、文章の上手さではありませんエントリーシートに書いた内容があなたの中で“自分の経験として消化されているか”。つまり、話したときに同じ温度で出てくるかどうかです。

ここで乖離が生まれると、信頼が一気に落ちます。嘘を疑われるというより、「仕事でもこうやって取り繕うのかな」と不安になってしまいます。面接は信頼されるかが肝なので、ここはかなり致命傷になりやすいんですよね。

「人柄」が重視されるようになってきた

エントリーシートが均一化するほど、企業は別のところで見極めようとします。相対的に重要視されるのが、人柄です。

具体的には、こういうところが見られます。

・話し方が誠実か
・質問に素直に答えるか
・分からないことを分からないと言えるか
・相手に合わせて説明できるか
・一緒に働くイメージが湧くか

こうしたエントリーシートではカバーしきれない本人の態度や行動が内定に近づく一歩になっているのです。誠実に正直に伝える人ほど、面接では評価されやすくなります。

面接で一瞬で見抜かれる「話が浅い人」の正体

一番危ないのは、AIに「◯◯の企業のエントリーシートを作って」と丸投げして、それをそのまま提出する人です。書類が通ったとしても、かなりの確率で面接で「話が浅い人」と思われて詰められます。なぜなら、面接はエントリーシートの深掘りで進むからです。

エントリーシートに書いたことを、会話として説明できないと苦しくなります。「具体的には?」と聞かれた瞬間に、言葉が止まる。理由が浅くなる。話がブレる。これが続くと、面接官は評価を下げていきます。

だからAIは、エントリーシートを作る道具ではなく、壁打ちの相手として使うのがおすすめです。

・自分の経験から強みを言語化するのを手伝ってもらう
・エピソードの「深掘り質問」を作ってもらう
・結論→理由→具体例の構成に整える案を出してもらう
・伝わりにくい言い回しを、簡単な言葉に言い換えてもらう

こうして“自分の中身”を作るためにAIを使ってみましょう。AIでそれっぽい文章は作れるけれど、面接は、会話の中であなたが出る場所です。AIを「代筆」ではなく「思考の補助」に使えた人ほど、面接はむしろ戦いやすくなりますよ。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです